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リターゲティングとは?意味と使い方をわかりやすく解説【マーケ・営業用語】

  • BtoB
監修
中尾 大也
株式会社XtoX 代表取締役社長 中尾 大也

大阪府出身。幼少期に祖父が経営する建設会社の廃業を経験し、企業存続と経営の本質に関心を持つ。新卒入社したベンチャー企業では初月にトップマーケティング賞を受賞。その後、大阪支社のコンサルティング責任者として事業拡大を牽引し、社員40名から300名規模への成長と東証グロース上場に貢献。上場後はグループ企業の執行役員を歴任。2023年に株式会社XtoXを創業し、中小企業のセールス・マーケティング支援に従事。

大阪府出身。幼少期に祖父が経営する建設会社の廃業を経験し、企業存続と経営の本質に関心を持つ。新卒入社したベンチャー企業では初月にトップマーケティング賞を受賞。その後、大阪支社のコンサルティング責任者として事業拡大を牽引し、社員40名から300名規模への成長と東証グロース上場に貢献。上場後はグループ企業の執行役員を歴任。2023年に株式会社XtoXを創業し、中小企業のセールス・マーケティング支援に従事。

リターゲティングとは、一度訪れた人にもう一度会うための広告のこと。リストの温度分け・次の判断材料を出す訴求・頻度の安全装置・30日シナリオ例まで、600社以上の戦略設計を行うXtoXが解説します。

・目次

    リターゲティング(Retargeting)とは、一度自社のサイトを訪れた人に、その後別のサイトやSNSを見ているときに、あらためて広告を表示する手法のことです。Google系ではリマーケティングとも呼ばれます。「一度見たサービスの広告が、その後あちこちに出てくる」——誰もが経験のある、あの仕組みです。

    ひとことで言えば、「一度出会った人と、もう一度会うための広告」。新しい人を探す広告ではなく、出会いを受注まで育てるための広告です。

    なぜ効くのか:初回で決まらないのが普通だから

    サイトを初めて訪れた人のうち、その場で問い合わせや購入に至る人はごく一部です。大半は「なるほど」と思って離脱し、日常に戻り、忘れます。忘れられた時点で、獲得にかけた費用は掛け捨てです。リターゲティングは、この「興味はあったが、忘れた人」に再接触して、検討を再開してもらう仕組みです。

    特に効くのは、検討期間の長い商材です。BtoBのサービス、高額な講座、住宅や車。お客様の道のり(カスタマージャーニー)が長いほど、途中で忘れられる回数も増えます。比較検討の数週間、自社を視界に置き続けられるかどうかが、最後の候補に残るかを左右します。すでに接点のある相手への配信なので、新規向けの広告より獲得単価が低く出やすいのも実務上の利点です。

    設計の基本:誰に・何を・何回まで

    リターゲティング設計の3要素
    要素 設計のポイント
    誰に(リスト) 見たページで分ける。料金ページ閲覧者と記事だけ読んだ人は温度が違う。購入済み・問い合わせ済みの人は必ず除外
    何を(訴求) 初回と同じ広告の連呼ではなく、次の判断材料(事例・比較・よくある不安への回答・軽いオファー)を出す
    何回まで(頻度) 表示回数の上限と配信期間を設定する。しつこさは、ブランドの好感を直接削る

    核心は「何を」の設計です。一度見て決めなかった人には、決めなかった理由があります。価格が気になった人には料金の考え方を、信頼を測りかねた人には事例を。同じバナーを追いかけさせるのではなく、検討を一歩進める新しい材料を届ける。リターゲティングの正体は追跡ではなく、広告の形をしたナーチャリング(育成)です。

    シナリオの実例:検討期間30日の設計

    BtoBサービスでの設計例を1つ。離脱から最初の1週間は、検討の記憶が残っているうちに事例と実績の広告で「信頼の裏づけ」を届けます。2〜3週目は、比較検討が進む時期なので、選び方の解説や競合比較の観点を提供する広告へ。最終週は、資料請求や無料相談という軽い一歩のオファーで締める。期間で訴求を切り替える階段設計です。

    併走させたいのがメールです。広告で再訪した人が資料請求まで進めば、以後はメールという確実に届く経路で育成できます。広告の再接触は、それ自体がゴールではなく、より深い接点(メール・セミナー・相談)への引き上げ装置。この位置づけで設計すると、配信期間が終わっても関係が残ります。

    よくある誤解:追いかければ戻ってくる、ではない

    リターゲティングの失敗は、ほぼ「同じ広告の出しすぎ」です。毎日どこでも同じバナーに追いかけられる体験は、関心を思い出させるどころか、嫌悪を育てます。買った後まで広告が追ってくるのは、その最悪の形です(除外設定の漏れ)。頻度の上限、配信期間の区切り、成約者の除外——この3つの安全装置は、成果のためであると同時に、ブランドを守るための設備です。

    もう1つ知っておくべきは、環境の変化です。プライバシー保護の流れで、外部データ(Cookie)に頼った追跡は年々効きにくくなっています。だからこそ、広告で再訪した人をメール登録や資料請求などの「自社で連絡できる関係」(ハウスリスト)へ引き上げることが、これまで以上に重要になっています。借り物の追跡から、自前の接点へ。リターゲティングは、その橋渡しと位置づけるのが現在地です。

    始め方:仕込みだけは今日やっておく

    リターゲティングには、他の広告にない特徴が1つあります。配信を始める前に、リスト(訪問者の記録)の仕込みが必要なことです。各媒体の計測タグをサイトに設置した日から、リストは静かに溜まり始めます。つまり、配信は先でも、タグの設置だけは今日やっておく価値があります。いざ始めようとした日にゼロから溜め始めるのでは、立ち上がりに数週間の差がつきます。

    最初の配信は、小さく1本から。「料金・サービスページを見た人」に「事例の広告」を、頻度上限つきで1か月。この最小構成で、自社の商材で再訪がどれだけ動くかの手応えを掴んでから、リストの分割と訴求の階段を増やしていくのが、無駄のない育て方です。

    よくある質問

    Q. 訪問者が少ないサイトでも意味がありますか?

    リストが小さいと配信量も限られるため、効果は薄くなります。月間の訪問者数が少ないうちは、まず流入を作る施策(リスティング・コンテンツ)が先で、リターゲティングはその増幅装置と考えてください。

    Q. どの媒体で配信すべきですか?

    Google系のディスプレイ網と、SNS(見込み客が日常的に使う面)が基本です。BtoBなら、意思決定者が業務時間に見る面を優先します。媒体を広げるより、リストの分け方と訴求の設計に力を割くほうが成果に効きます。

    Q. BtoCの商材でも設計は同じですか?

    構造は同じで、時間軸が短くなります。数日で決まる商材なら、離脱直後の数日に配信を集中させ、期間を延ばさないほうが効率的です。検討期間の長さに配信期間を合わせる、が共通の原則です。

    Q. 成果はどう測ればいいですか?

    クリック経由の獲得だけでなく、配信対象者の最終的な問い合わせ率を、非配信の場合と比べる視点が必要です。リターゲティングは最後のクリックを取りがちな広告なので、単体のCPAが良く見えすぎる点は割り引いて評価してください。

    なお、広告に頼らない「再会の装置」も併せて持ってください。役立つ記事、メール登録、SNSのフォロー。追いかける手段が広告だけの会社は、媒体環境の変化に弱くなります。

    まとめ

    リターゲティングとは、一度出会った人と再会し、検討を前に進めてもらうための広告です。リストは温度で分け、訴求は次の判断材料を出し、頻度と除外の安全装置を必ず張る。追いかける広告ではなく、育てる広告として設計し、最終的には自社の連絡先リストへの引き上げにつなげる。忘れられることへの対策が、獲得費用を無駄にしない一番の保険です。

    XtoXは、600社以上の戦略設計実績をもとに、再訪の設計・訴求の作り分け・ハウスリストへの引き上げまで、出会いを受注に育てる仕組みを実行レベルでご支援しています。取りこぼしている見込み客を回収したい方は、無料相談をご利用ください。マーケティングから営業までを一続きで設計する考え方は統合型マーケティング&セールス支援とはをご覧ください。

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