「検討します」と言われた後のフォロー方法|5つの本音の見分け方と対応【よくある質問】
商談の最後の「検討します」——その中身は1つではありません。本当の検討、価格への抵抗、比較中、断りの婉曲、時期の問題。5つの本音の見分け方と、それぞれのフォロー方法を、600社以上の戦略設計を行うXtoXが解説します。
結論:「検討します」への正しいフォローは1つではありません。なぜなら、この一言の中身が1つではないからです。本当に検討している人と、断りの言葉を探している人に同じフォローメールを送っても、片方には必ず外れます。まず中身を見分け、それから動く——この順番で解説します。
前提:見分けるチャンスは「その場」にしかない
最大のポイントは、フォローの成否が商談が終わる前にほぼ決まっていることです。「検討します」と言われた瞬間に「ありがとうございます、ではご連絡お待ちしています」と引き下がると、本音を確認する機会は永遠に失われます。その場で1つだけ、確認の質問をする——「ありがとうございます。ちなみに、ご検討にあたって一番気になっている点はどのあたりですか?」。この一言への反応が、次の表の見分けに使えます。
「検討します」の5つの本音と対応
| 本音 | 見分けるサイン | フォロー |
|---|---|---|
| 本当に社内検討 | 「誰と・いつまでに」を具体的に答えられる | 社内説明用の資料(要点1枚・稟議を助ける形)を当日中に送り、検討期限の翌営業日に連絡する約束をその場で取る |
| 価格への抵抗 | 気になる点を聞くと「費用対効果が…」「予算が…」と価格周辺の言葉が出る | 値引きに走らず、投資回収の考え方・段階導入の選択肢を提示。価格の裏にある「失敗したくない」に応える |
| 他社と比較中 | 「他も見てから」「相見積もりで」と比較の存在を隠さない | 比較の判断軸を先にこちらから渡す(比較表・選び方の観点)。判断基準を設計した側が、比較では有利になる |
| 断りの婉曲 | 気になる点を聞いても具体が出ない。「全体的に」「一旦」など曖昧語が続く | 深追いしない。「合わないと感じた点を1つだけ教えてください」と学びを回収し、月次の情報提供リストへ移す |
| 時期が合わない | 課題への共感は強いが「今期は動けない」「◯月以降なら」と時期の話が出る | 追わずに時限を設定。「では◯月の頭にこちらからご連絡します」とカレンダーに入れ、それまでは情報提供のみ |
共通するのは、フォローの約束をその場で具体化することです。「またご連絡します」ではなく、「◯日に・この件で・私から」。約束のない「検討します」は、経験上そのまま自然消滅します。
フォローメールの型:追撃ではなく「材料の追加」
商談後のメールで「その後いかがでしょうか」だけを送るのは、相手に催促の負担を渡すだけです。効くのは判断材料を1つ足すメール——商談で出た懸念に答える事例、社内説明に使える要点資料、比較の観点表。メルマガの記事で書いた原則と同じで、送る理由が相手の利益になっているかがすべてです。
よくある質問
Q1. フォローの連絡は何回まで許されますか?
回数より中身です。毎回「材料の追加」になっているなら3〜4回でも嫌がられませんが、「いかがでしょうか」の催促は2回目から逆効果です。材料が尽きたら、月次の情報提供に切り替えてください。
Q2. 電話とメール、どちらでフォローすべきですか?
その場で取った約束の履行は電話、材料の追加はメールが基本です。約束なしの電話フォローは相手の時間を奪う行為になりやすいので、まず商談内で「お電話してもよいか」まで合意しておくのが理想です。
Q3. 断りの婉曲だと分かった案件は、もう追わない方がいいですか?
個別には追いませんが、リストからは消しません。担当者の交代や状況の変化で、休眠案件が数か月後に動くことは珍しくないからです。月次の情報提供の中に置いておき、反応が出た瞬間だけ個別に戻します。
まとめ:「検討します」は終わりの合図ではなく、分岐の合図
その場で1つ質問して本音を見分け、フォローの約束を具体化し、追うのではなく材料を足す。5つの本音への対応を型にしておけば、「検討します」は失注の予告ではなく、次のアクションが決まる分岐点になります。直近の商談で受け取った「検討します」——あれはどの本音だったか、まず1件振り返ってみてください。
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