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メルマガ開封率の平均と目安は?調べ方と上げ方までわかりやすく解説

  • BtoB
監修
中尾 大也
株式会社XtoX 代表取締役社長 中尾 大也

大阪府出身。幼少期に祖父が経営する建設会社の廃業を経験し、企業存続と経営の本質に関心を持つ。新卒入社したベンチャー企業では初月にトップマーケティング賞を受賞。その後、大阪支社のコンサルティング責任者として事業拡大を牽引し、社員40名から300名規模への成長と東証グロース上場に貢献。上場後はグループ企業の執行役員を歴任。2023年に株式会社XtoXを創業し、中小企業のセールス・マーケティング支援に従事。

大阪府出身。幼少期に祖父が経営する建設会社の廃業を経験し、企業存続と経営の本質に関心を持つ。新卒入社したベンチャー企業では初月にトップマーケティング賞を受賞。その後、大阪支社のコンサルティング責任者として事業拡大を牽引し、社員40名から300名規模への成長と東証グロース上場に貢献。上場後はグループ企業の執行役員を歴任。2023年に株式会社XtoXを創業し、中小企業のセールス・マーケティング支援に従事。

「メルマガを送っても開封率が20%に届かない」。そんなとき、見直す場所は件名だけではありません。開封率の平均と目安、調べ方、そして開封率を上げる3つの見直しを、600社以上の戦略設計を行うXtoXが解説します。

・目次

    メルマガの開封率は15%——配信リスト1,000件のうち、開封は150件です。この数字を見て、まず件名を直そうとしていないでしょうか。メルマガの開封率は、件名の工夫だけでは大きく動きません。先に見直す場所は「誰に、どの用件で送っているか」です。

    先に開封率の平均と目安、計算式と調べ方を確認したうえで、開封率を上げるための3つの見直しを、この順で説明していきます。

    メルマガ開封率の平均と目安

    平均値は公開データで確認できます。メール配信サービスのBenchmark Emailが約68,000ユーザーの配信実績を集計した「メルマガ平均開封率レポート【2026年版】」では、全体の平均開封率は25.54%、地域別に見ると日本は33.74%です。日本の平均が世界全体より高いのは、配信許諾を取ったリストへの配信が中心で、リストの質が比較的高いためと考えられます。

    ただし、開封率は業種によって大きく変わります。同じレポートから、BtoBの読者に関わりの深い業種を抜き出すと次のとおりです。

    業種別の平均開封率(抜粋)
    業種 平均開封率
    銀行 37.72%
    製造業(機械) 30.16%
    ITサービス 28.16%
    人材紹介・採用 27.85%
    経営コンサルティング 22.79%
    マーケティング・広告 19.14%
    全体平均 25.54%

    出典:Benchmark Email「メルマガ平均開封率レポート【2026年版】」

    目安を考えるときは、この平均と並べて、自社のリストの中身を見てください。既存のお客様が中心のリストと、展示会で集めた名刺が中心のリストでは、同じ20%でも意味がまったく違います。平均の25%前後に届いているのか、10%台前半まで落ちているのかで、見るべき場所も変わります。前者なら件名や配信のタイミングの調整で足りることが多く、後者はこのあと説明するリスト側の見直しが先です。なお、開封率は配信リストが大きくなるほど下がりやすい傾向があります。リストを増やす時期と開封率を上げたい時期が重なると数字が読みにくくなるため、評価は帯ごとの前回比で行うのが安全でしょう。

    開封率の計算式と調べ方

    開封率は、開封数を有効配信数で割って計算します。有効配信数は、送信した件数からアドレス不備などで届かなかった件数を引いた数です。分母に届いていないメールまで入れると、実態より低い数字が出てしまいます。ツールによっては送信総数を分母にしているものもあるので、自社の数字がどちらで計算されているかを最初に確認しましょう。

    調べ方は、メール配信ツールやMAツールのレポート画面を見るのが基本です。開封は、HTMLメールに埋め込まれた小さな計測用画像が読み込まれたかどうかで判定されます。この仕組みのため、テキスト形式のメールでは開封率を計測できません。配信ツールを使っていない場合は、Googleアナリティクスの計測用パラメータをつけた画像をHTMLメールに埋め込む方法もありますが、設定の手間を考えると、開封率の確認だけならツールのレポートで足ります。MAツールを使っている場合は、開封のあとにリンクをクリックしたか、どのページを見たかまで同じ画面で追えるので、開封率とクリック率を並べて確認する習慣をつけてください。

    注意点も1つだけ知っておきたいところです。Apple端末のプライバシー保護機能は、受信者が開いていなくても画像を読み込むことがあるため、開封率は実際より高く出る場合があります。開封率は1件単位で信じる数字というより、リストの帯ごとの傾向を比べるための数字として扱ってください。

    見直し1:送る相手を場面で分ける

    XtoXが支援の現場で使うメールの標準文面は11種あります。全員に送る定期配信は、そのうちの1つでしかありません。残りは「展示会でお会いした方へのお礼」「商談のあとのフォロー」「資料をご請求いただいた方へのご案内」「しばらく接点のない方への近況うかがい」のように、送る場面と相手の状態が先に決まっている文面です。文面の種類が場面ごとに分かれているのは、同じ内容でも、受け取る理由のある相手とない相手がいるからです。

    開封率が低いメルマガの多くは、この場面の違う相手に、同じ1通をまとめて送っています。展示会で一度名刺を交換しただけの方と、先月商談した方が同じリストに入っていれば、どちらかにとって用件のないメールになるのは避けられません。用件のないメールが続くと、受信者は差出人名を見た時点で開かなくなります。開封率の低下は、この学習が積み重なった結果です。

    分け方は難しくありません。配信リストに「接点を持った場面」の列を1つ足し、展示会・問い合わせ・商談後・過去のお客様、といった区分を書き込みます。そのうえで、次の配信は場面を1つ選び、その場面の相手に向けた用件で書いてください。全員に送る回は、会社としてのお知らせなど、全員に受け取る理由がある内容に限ります。

    用件の立て方は、場面が決まればほとんど自動で決まります。展示会でお会いした方には「ブースでご案内した資料の件」、商談のあとの方には「お預かりした宿題への回答」、しばらく接点のない方には「近況うかがいと、最近よくいただくご相談の共有」といった具合です。どの用件も、全員配信の号ではまず書けません。相手が絞れているからこそ書ける用件が、開封される件名の材料になります。

    属性で分けるセグメント配信もよく紹介されます。ただ、ここで分けるのは年齢や役職の属性より前に、「どの場面で接点を持った相手か」です。場面で分けると、次の配信は「誰に・どの用件で送るか」から決まるようになります。

    XtoXの現場から

    よくいただくご相談です。月1回の全員配信を続けてきた会社で、開封率が少しずつ下がっていました。文面を直す前に、配信リストを「どの場面で接点を持った相手か」で分けてもらったところ、全員に送る必要のある回はほとんどないとわかりました。いまは週1回30分の定例のなかで、次の配信を「誰に・どの用件で」から決めています。

    見直し2:開封率をリストの帯で分けて読む

    開封率が下がったとき、配信全体の平均だけを見ていても、原因はわからないままです。XtoXの月次KPIレポートでは、開封率を1行にまとめず、リストの帯ごとに行を分けて記録します。帯の切り方は2つで、獲得経路(展示会・問い合わせ・過去の商談など)と、最後の接点からの期間です。

    たとえば平均が20%のリストでも、帯で分けると次のような中身が見えてきます。

    帯で分けた読み方の例(平均20%のリスト)
    リストの帯 開封率 読み方
    直近3か月の問い合わせ 40% 問題なし。用件が合っている
    半年以内の展示会名刺 18% 場面に合う用件へ切り替える余地あり
    1年以上接点なし 5% 件名の問題ではない。リスト側の判断へ

    古い帯が平均を下げているなら、打ち手は件名ではありません。その帯への配信を続けるかどうかという、リスト側の判断になります。逆に、新しい帯なのに開封率が低いなら、見直すのは用件と件名です。帯で分けてはじめて、この切り分けができます。

    帯別の開封率と並べて、配信停止率も見てください。開封されないまま配信を続けると、受信側のメールサービスから迷惑メールとして扱われやすくなり、読みたいと思っている相手にまで届かなくなることがあります。開封率の低い帯を放置することは、その帯だけの問題では終わらないわけです。

    そのうえで大切なのは、開封されない相手を配信停止にして終わりにしないことです。未開封が続く帯は、迷惑メール判定を避けるためにいったん配信から外します。外す期間の基準は、商材の検討期間に合わせて自社で決めてください。ただし外した相手はハウスリストとして別に持ち、電話や郵送、セミナーのご案内など、メール以外の接点で戻す道を残しておきます。メールを開かなくなった相手が、商材への関心まで失ったとは限りません。戻し方の設計はリードナーチャリングの解説記事で詳しく説明しています。

    XtoXの現場から

    この読み方は、進捗管理表に「獲得経路」と「最終接点日」の列を1つずつ足すだけの小さな変更です。ご支援先では四半期に1回、開封の続いていない帯を配信リストから外します。外した相手は別のリストに移し、次にどの接点で戻すかを決めてから止める、という順番です。

    見直し3:件名は工夫より先に用件を書く

    見直し1で送る場面が決まっていれば、件名は自然に用件になります。「展示会でご案内した資料の件」のように、誰宛のどの用件かが件名の前のほうに書かれていれば、あおりの言葉はいりません。スマートフォンでは件名の表示は20字前後で切れるため、用件を前に、補足はうしろに置いてください。

    差出人名も開封の判断材料になります。メールアドレスのままにせず、会社名や担当者名を表示しましょう。配信の曜日や時間帯は、業務時間の始まりに合わせるのが一般的ですが、正解はリストによって違います。帯で分けた開封率を見ながら、自社のリストで確かめるのが確実です。件名を試すときは、同じ帯・同じ用件で件名だけを変えて比べてください。送る相手と用件が毎回違うと、件名の効果だけを取り出せません。

    メルマガ開封率チェックリスト(7項目)

    メルマガ開封率チェックリスト(7項目)
    □ 開封率を有効配信数で割って出している
    □ 業種別の平均と並べて自社の位置を確認した
    □ 配信リストを、接点を持った場面で分けている
    □ 全員配信は、全員に受け取る理由のある内容に限っている
    □ 開封率を獲得経路と最終接点からの期間で分けて見ている
    □ 未開封が続く相手の移し先と、戻す接点を決めている
    □ 件名の前のほうに用件が書かれている

    よくある質問

    メルマガ開封率の平均は?

    Benchmark Emailの2026年版レポートでは、全体平均が25.54%、日本は33.74%です。ただし業種とリストの中身で大きく変わるため、平均そのものより自社のリストの帯ごとの数字を基準にしてください。

    開封率はどうやって調べますか?

    メール配信ツールやMAツールのレポート画面で自動計測されます。HTMLメールに埋め込まれた画像の読み込みで判定するため、テキスト形式では測れません。Apple端末では実際より高く出ることがあります。

    テキストメールでは測れませんか?

    開封の判定が画像の読み込みで行われる以上、テキスト形式では計測できません。どうしても傾向を知りたい場合は、本文のリンクのクリック数を毎回同じ条件で追い、相対的な変化を見る方法があります。開封率を運用の指標にするなら、HTMLメールへの切り替えを検討してください。

    配信の頻度はどれくらいが適切ですか?

    回数そのものより、用件のある相手に送れているかが先です。用件のあるメールなら週1回でも読まれますし、用件のないメールは月1回でも配信停止につながります。頻度を判断するときは、開封率とあわせて配信停止率を見てください。

    開封率が高ければ成果は出ていますか?

    開封率だけでは判断できません。開封のあとにクリックや返信、商談につながっているかをあわせて見てください。開封率はあくまで、リストと用件が合っているかを確かめるための入口の数字です。

    まとめ:開封率は「誰に送るか」から見直す

    メルマガ開封率の平均は25.54%、日本では33.74%という公開データがありますが、比べるべき相手は平均ではなく自社のリストの帯です。件名の前に見直すのは、送る相手を場面で分けること、開封率を帯で分けて読むこと、未開封の相手の置き場所を決めることの3つです。ここを見直せば、開封率は件名の工夫に頼らずに動きはじめます。まずはチェックリストの3つ目、配信リストを場面で分けることから始めてください。

    株式会社XtoXは、600社以上の戦略設計と200社を超える導入実績をもとに、メルマガをふくむナーチャリング施策の設計から、配信リストの整備、商談への接続までを一気通貫で支援しています。開封率が伸びない原因はリストにあるのか、用件にあるのか。無料相談で現状をうかがったうえで、貴社に合う進め方をご提案します。

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