ウェビナー|年に2回しかできない会社の、やり方
大阪府出身。幼少期に祖父が経営する建設会社の廃業を経験し、企業存続と経営の本質に関心を持つ。新卒入社したベンチャー企業では初月にトップマーケティング賞を受賞。その後、大阪支社のコンサルティング責任者として事業拡大を牽引し、社員40名から300名規模への成長と東証グロース上場に貢献。上場後はグループ企業の執行役員を歴任。2023年に株式会社XtoXを創業し、中小企業のセールス・マーケティング支援に従事。
大阪府出身。幼少期に祖父が経営する建設会社の廃業を経験し、企業存続と経営の本質に関心を持つ。新卒入社したベンチャー企業では初月にトップマーケティング賞を受賞。その後、大阪支社のコンサルティング責任者として事業拡大を牽引し、社員40名から300名規模への成長と東証グロース上場に貢献。上場後はグループ企業の執行役員を歴任。2023年に株式会社XtoXを創業し、中小企業のセールス・マーケティング支援に従事。
ウェビナーは、名簿が500件を切るなら開かないほうが早い。1回で使い切って、参加は5、6人だからです。リマインドを当日に寄せる理由、来なかった人に電話する価値、録画を切り分けて営業で使う形、中身をためる方法まで、600社以上の戦略設計を行うXtoXが解説します。
この記事は、ウェビナーを開く側の話です。配信の道具の使い方や、参加するときの入り方は扱いません。操作の手順をお探しの場合は、お使いの道具の案内をご覧ください。
ウェビナーについて書かれた記事を5本読みました。並びは、5本ともほぼ同じです。
定義、向いている理由、集め方の一覧、リマインド、当日の進め方、アンケート、そしてあとの追いかけ方。この7つです。
ただ、リマインドの回数と時期が、5本でまるで違いました。
そして5本とも、毎月のように開いている会社を前提に書かれています。
定義は短く済ませます。そのうえで、年に1回か2回しか開けない会社のやり方まで書きます。
ウェビナーとは
ウェビナーとは、インターネットで開く説明会のことです。ウェブとセミナーをつなげた呼び方です。
向いている理由も、5本とも同じでした。
・ 申し込みのときに、名前と連絡先がわかります
・ 会場を借りずに済み、遠い相手にも届きます
・ 録画が残り、あとから使えます
集め方の一覧も似ています。自社のメール、ホームページ、SNS、広告、まとめサイト。見込み客を集める手段ぜんぶの整理は、リードジェネレーションの記事にまとめています。
ここまでは、どの記事も一致しています。
リマインドの回数が、そろわない
申し込んだ人に、開催が近いことを知らせる連絡があります。この設計が、5本でばらばらでした。
| 記事 | いつ送るか |
|---|---|
| A | 申し込み直後、1週間前、3日前、前日、当日 |
| B | 7日前、3日前、1日前、3時間前 |
| C | 1週間前、前日、当日の朝 |
| D | 前日、1時間前、15分前 |
Cは前日までが中心で、Dは当日の直前に3回送ります。同じ目的で、まったく違う設計です。
参加率の目安も割れていました。
・ 申し込んだ人のうち、実際に来るのは50〜60%が普通
・ もともとは30〜40%で、連絡を入れると60%を超える
読み比べてわかるのは、回数より、当日に近い連絡が効いているということです。予定は当日に忘れられます。
1回だけ送るなら、開始の1時間前にしてください。
毎月やれない会社は、設計を変える
読んだ記事は、どれも続けて開くことを前提にしていました。月に1回、年に30回、年に200回という例も出てきます。
やり方を直していく、という話も、回数があるから成り立ちます。
年に1回か2回しか開けない会社では、そのまま当てはまりません。
やり直しがきかないので、力の入れどころが変わります。
| やること | 毎月やる会社 | 年に1〜2回の会社 |
|---|---|---|
| 題名 | 試しながら決めます | 1つに絞り、聞いてから決めます |
| 集める先 | 広く出します | すでに知っている相手だけ |
| 誘い方 | 一斉のメール | 1件ずつ、電話で誘います |
| 録画 | 次の集客に使います | 1年分の営業の道具にします |
回数が少ないほど、広く集めるより、1件ずつ誘うほうが確実です。
やらない、という選択肢
読んだ5本のどこにも、書かれていないことがあります。
開かない、という選択肢です。
申し込みが10件ほしいとします。申し込む人はおおよそ、送った相手の1%から3%です。300件から500件に案内して、やっと10件という計算になります。
手元の名簿が300件しかない会社は、1回のウェビナーで全部使い切ります。そして参加は5、6人です。
その5、6人に会いたいのなら、1件ずつ電話をかけて、個別に説明する時間をもらうほうが早い。準備も要りません。
| 手元の名簿 | おすすめ |
|---|---|
| 〜500件 | 開かないでください。個別に説明する時間をもらいます |
| 500〜2,000件 | 年に1〜2回。1件ずつ誘って人を集めます |
| 2,000件以上 | ここから、記事に書かれている形が効いてきます |
名簿の数を見ずに始めると、準備に2か月かけて、5人に話して終わります。
来なかった人こそ、本命
読んだ記事は、来なかった人には録画を送る、と書いて終わっていました。
もったいない。
申し込んだのに来なかった人は、興味があって、時間が合わなかった人です。興味がなければ、申し込みません。
録画を送るだけでなく、電話をかけてください。「お忙しかったですね」から始められる、めずらしい相手です。
つながらなくても、取れることがあります。
当社がご支援している食品卸の会社は、相手が不在だったときに取る項目を5つ決めています。担当の方のお名前、部署、戻られる時間、いま使っている取引先、次にかけてよい時間帯です。
申し込みの時点で名前と会社がわかっているので、ふつうの電話よりずっと話が早いはずです。
録画は、営業の道具にする
5本とも、録画は資産だと書いていました。使い道は、あとから見てもらう配信です。
もう1つ、大きな使い道があります。
商談の途中で、必要なところだけを送ることです。
30分の録画を丸ごと送っても、見てもらえません。「価格の考え方は12分から15分のところです」と添えれば、見てもらえます。
そのために、開く前に切り分けの単位を決めておいてください。
・ よくある困りごと
・ やり方の説明
・ 費用の考え方
・ 始めるまでの流れ
この順で話しておくと、あとで4つに切れます。1回のウェビナーが、4本の説明道具になります。
当社がご支援しているゴム加工の商社は、送る文面に「社内の他の部署にもご共有ください」と入れています。切り分けた録画は、そのまま社内で回してもらえます。
中身は、毎回作らない
続かない理由の多くは、集客ではありません。話す中身を毎回作れないことです。
当社がご支援している建設・リフォームの会社は、日々の仕事から材料をためています。
工事の最中は毎日3枚の写真を撮り、いつでも見られる場所に上げる。工事が終わったら1週間以内に報告書をお渡しし、1か月以内にアンケートをお願いする。
この会社には、写真も、報告書も、お客様の声もたまっています。説明会の材料を、あらためて作る必要がありません。
ウェビナーが続かない会社は、たいてい日々の記録を残していない会社です。
開く前に、まず記録から始めてください。1年ためた会社は、1時間の話にまったく困りません。
着地を、商談にしない
終わりに「ご相談はこちら」と出す形が、5本とも共通でした。
ただ、説明会に来た時点では、まだ調べている段階の人が多い。いきなり相談へ進む人は限られます。
当社がご支援している製造業の会社は、電話でも説明会でも、着地を商談ではなく資料請求にしています。図面や仕様がないと話が進まない商売だからです。
当社がご支援している食品卸の会社は、言い方を変えています。いまの取引先を替える話にせず、「別の窓口としてご検討ください」と伝える形です。
どちらも、断る理由を消しています。ウェビナーの終わりも同じで、1段手前に置いたほうが数が残ります。そのあとの追いかけ方は、リードナーチャリングの記事にまとめています。
連絡の速さも決めておいてください。当社がご支援している建設・リフォームの会社の基準は、電話は30分以内、メールはその日のうちです。
数えるのは申込数ではない
申し込みの数だけを見ていても、次に直す場所は決まりません。
| 数えるもの | 落ちていたら直すところ |
|---|---|
| 案内を送った件数と、申し込みの数 | 1%を切るなら、題名か送り先が合っていません |
| 申し込みのうち、当日来た数 | 半分を切るなら、当日の連絡が足りません |
| 来なかった人に電話した数 | ゼロなら、いちばん惜しいところを捨てています |
| 終わってから連絡するまでの時間 | 翌日以降になっているなら、そこが最初の直しどころ |
| 録画を送ってから見られた数 | 丸ごと送っていませんか。何分のところかを添えます |
3行目から始めてください。費用ゼロで、いちばん大きく変わります。
よくある質問
リマインドは何回送る?
読んだ5本で3回から5回まで割れていました。回数より、当日に近い連絡が効きます。1回だけなら開始の1時間前です。
参加率はどれくらい?
記事によって違いました。連絡を入れなければ30〜40%、入れれば60%前後という説明がわかりやすいと思います。
名簿が少なくてもできる?
500件を切るなら、開かないでください。1回で全部使い切って、来るのは5、6人です。その5、6人には、個別に時間をもらうほうが早い。
いつから告知する?
読んだ記事では1か月前から60日前まで幅がありました。会社の予定は1か月先まで埋まっているので、4週間前が下限です。
来なかった人はどうする?
録画を送るだけで終わらせないでください。興味があって、時間が合わなかった人です。電話をかける価値がいちばん高い相手です。
録画はどう使う?
丸ごと送らず、「何分から何分のところです」と添えてください。そのために、話す順を4つに区切っておきます。
話す中身が作れない
開く前に、記録から始めてください。写真、報告書、お客様の声。1年ためた会社は、1時間の話に困りません。
どれくらいで効果が出る?
1回目で商談が出ることは、まれです。録画を切り分けて営業で使い始めると、その月から効きます。
まとめ:開く前に、名簿を数える
ウェビナーの定義も、集め方の一覧も、当日の進め方も、5本ともほぼ同じでした。ここに足すことはありません。
ただ、リマインドの設計は5本で割れていました。
そして5本とも、毎月のように開いている会社の話です。
当日に近い連絡を入れる、名簿が500件を切るなら開かない、1件ずつ誘う、来なかった人に電話する、録画を切り分けて営業で使う。
そして、開く前に記録から始める。材料がたまっていない会社は、2回目で止まります。
XtoXは、600社以上の戦略設計実績をもとに、開くかどうかの見極めから題名の決め方、誘い方の設計、終わったあとの追いかけ方、録画の使い回しまでを一気通貫でご支援しています。人が集まらないとお困りでしたら、無料相談をご利用ください。
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