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SaaSのMA×インサイドセールス連携|商談化率を決めるのは「引き渡しの定義」

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MAも入れた、インサイドセールスもいる。それでも商談化率が上がらない原因は、ツールでも人でもなく「リードをいつ渡すか」の定義にあります。スコア任せをやめ、行動で引き渡すMA×IS連携の運用を、600社以上の戦略設計を行うXtoXが解説します。

・目次

    「MAは去年入れました。インサイドセールスのチームもあります。でも、商談化率は導入前とほとんど変わっていません」——SaaS企業の支援で繰り返し聞く相談です。

    こうした会社のMAとISの間を見ると、ほぼ例外なく同じものが欠けています。「どの状態のリードを、いつ、どう渡すか」の定義です。ツールと人が揃っていても、間の受け渡しが曖昧なら、成果は繋がりません。この記事では、その連携部分の設計を解説します。

    前提:問題はMAでもISでもなく「間」にある

    よくある光景はこうです。MA側はスコアが閾値を超えたリードを機械的にISへ流す。IS側は「このリード、何で渡されたのか分からない」と思いながら架電し、薄い会話が続いて疲弊する。やがてISはMAからのリードを信用しなくなり、自分で探したリードだけに当たり始める——ツールへの投資が、現場の分断を生む典型です。

    引き渡し設計の比較
    スコア任せ型 行動定義型
    合計スコアが閾値を超えたら引き渡し→メルマガを開き続けただけの「読者」も混ざり、ISは渡された理由を説明できないまま架電する 「料金ページを見た」「導入事例をDLした」「セミナー後にアンケートで課題を書いた」など、検討を示す具体行動で引き渡し→ISは「◯◯をご覧いただいたようなので」と、会話の入口ごと受け取れる

    スコアリングが無意味なのではありません。順番の問題です。まず「この行動が出たら渡す」を数個決め、スコアはその補助に使う。引き渡しの理由を人間の言葉で説明できることが、連携の最低条件です。

    運用:週次のフィードバックで定義を育てる

    定義は一度作って終わりではありません。ISからMA側へ「今週渡されたリードの手応え」を週次で返します。「料金ページ経由は商談になりやすい」「資料一括DLサイトからの流入は薄い」——この現場情報で、引き渡し条件を毎月更新する。MA×IS連携の実体は、ツールの設定ではなく、この会議体です。マーケとISが同じ画面を見て、同じ定義を直し続けている会社だけが、商談化率を動かせます。

    XtoXの現場から

    支援先で実際にあった失敗です。スコア100点超えのリードへ自動でタスクが振られ、ISが架電したところ、相手は情報収集目的の学生でした。「なぜ私に電話が?」の一言で通話終了。原因を辿ると、資料DLを繰り返すだけでスコアが積み上がる設計になっていました。以降その会社では、引き渡し条件を「行動3つのいずれか」に作り替え、スコアは優先順位付けだけに格下げ。ISの架電の第一声も「先日◯◯の資料をご覧いただいた件で」に統一しました。直したのはツールではなく、定義と一言です。

    連携の設計チェックリスト

    □ 「この行動が出たらISへ渡す」の具体行動を3つ前後で定義したか(スコアは補助)
    □ 引き渡しから架電までの目標時間を決めたか(行動の熱が残っているうちに)
    □ ISの第一声に「引き渡し理由(見たページ・DLした資料)」を組み込んだか
    □ ISからマーケへの週次フィードバックの場と記入フォーマットを決めたか
    □ 「商談化率」の分母と分子を両チームで同じ定義にしたか(ここがズレると会議が数字合わせで終わる)

    よくある質問

    Q1. 引き渡し後、何分以内に架電すべきですか?

    行動発生から早いほど、相手の記憶と検討の熱が残っています。資料DLや料金ページ閲覧のような能動的な行動なら、当日中——可能なら数時間以内が目安です。翌週に回った時点で、「なぜ今ごろ」の電話になります。

    Q2. スコアリングは結局、要らないのですか?

    要ります。ただし役割は「渡すかどうか」ではなく「渡したあとの優先順位付け」です。同じ行動条件を満たしたリードが複数いるとき、どこから架けるかの並び替えにスコアを使うと、道具として素直に機能します。

    Q3. この型が向かないケースはありますか?

    あります。月間の新規リードが少なく、全件に人が当たれる規模です。その段階でMA×ISの連携設計に工数をかけるのは過剰装備で、リードの質を上げる設計と全件フォローの徹底が先です。連携設計は、人手で回りきらなくなってからの装備です。

    まとめ:ツールの間を流れるのは、データではなく「理由」

    MA×IS連携の成否は、ツールの機能でも人員数でもなく、「なぜこのリードを今渡すのか」を両チームが同じ言葉で言えるかどうかで決まります。行動で渡し、理由ごと受け取り、週次で定義を直す。まずは直近1か月に引き渡されたリストを開いて、1件ずつ「渡された理由」を言えるか試してみてください。

    関連記事:SaaSのリードの質を上げるインサイドセールスとは

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