食品メーカー・卸の新規バイヤー開拓|展示会×テレアポ×DMの組み合わせ方
良い商品なのに新規の販路が増えない——食品業界の共通の悩みです。バイヤーが新規取引を決める条件、展示会・テレアポ・DMの役割分担、サンプル送付を商談化する手順を、600社以上の戦略設計を行うXtoXが解説します。
「味には自信がある。試食してもらえれば分かる。でも、その試食までたどり着けない」——心当たりはないでしょうか。食品の販路開拓で最も高い壁は、じつは商品力ではありません。バイヤーの机の上に、自社の商品が乗るまでの距離です。
結論。バイヤー開拓は、展示会・テレアポ・DMを「別々の施策」ではなく一本の導線として組むと機能します。順に解説します。
バイヤーが新規取引を決める3つの条件
バイヤーの頭の中は、案外シンプルです。見ているのは、突き詰めると3つしかありません。ひとつめは「売れるか」。ターゲットと価格帯が、自店・自社の棚に合うかどうかを見ています。ふたつめは「安定して供給できるか」。ロット、リードタイム、品質管理と、地味ですが取引が続くかどうかを左右する部分です。そして最後が「取引して安全か」。会社そのものの信頼性や、表示・規格の順守が問われます。
つまり「美味しい」は前提であって、決め手ではありません。商談資料も会社案内も、この3つの問いに正面から答える構成になっているか。まずここを整えてから、接点づくりに出ます。順番が逆になると、せっかく取り付けた商談も「検討します」で終わってしまいます。
導線の設計:展示会が「起点」、テレアポとDMが「回収」
食品のバイヤーは、展示会(FOODEXなど)で新商品を探します。ここが最大の起点です。ただし、会期中にその場で決まる取引は、ごく一部にすぎません。勝負はむしろ、会期が終わったあとにあります。
型はこうです。展示会で名刺と会話メモ→1週間以内にサンプル+規格書を送付→到着の翌週に電話。「お送りしたサンプル、お試しいただけましたか」——この一本の電話があるかないかで、サンプルの扱いはまるで変わります。では、出展しない年や、出展できない規模の会社はどうするか。ターゲットの小売・卸のバイヤー宛てに「サンプル送付の許可を取るためのDM+電話」から始めれば、同じ導線にそのまま乗せられます。
XtoXの支援現場から:「会社の信頼感」が最後の一押しになる
XtoXの支援現場で食品関連の商談を設計するとき、必ず見直すものがあります。会社案内と提案書です。理由は単純で、3つの条件のうち「取引して安全か」だけは、商品ではなく会社の見せ方で判断されるからです。
実際、XtoXの支援事例でも、ある酒類販売店で似たことが起きました。見積書提出時の会社案内を刷新し、品揃えやサポート体制といった自社の強みを、価格以外の付加価値として明確に伝えるようにした。それだけで、新規飲食店との取引獲得率が上がったのです【要確認:取引獲得率の具体値(改善前→改善後の%)】。商品スペックの一覧だけでなく、「この会社と組む理由」を1枚で言い切れるか。地味な作業ですが、成約率に直結します。
よくある質問
Q1. サンプルは頼まれていなくても送るべきですか?
無断送付はおすすめしません。まず電話かDMで「お送りしてよいか」の許可を取ります。この一手間が、じつは到着後にかける電話の口実になり、開封率まで変えてくれます。急がば回れです。
Q2. 大手小売と地域の卸、どちらから狙うべきですか?
供給能力しだいです。ロット対応にまだ不安があるうちは、無理をしないほうがいい。地域の卸や専門店で取引実績と物流の型を先に作り、その実績を手土産に大手へ向かうのが定石です。実績欄が空のまま大手の商談に入ると、たいてい「安定供給できるか」「取引して安全か」のところで話が止まります。
Q3. ECや直販が伸びています。卸開拓は今も必要ですか?
役割が違う、というのが答えです。ECは利益率と顧客接点を稼ぎ、卸・小売は量と認知を稼ぐ。EC単独では届かない売場の棚は、今もブランドを大きくする装置です。両輪で設計したうえで、ECの販売実績やレビューをバイヤー商談の証拠資料に使うと、両者はきれいに噛み合います。
まとめ:バイヤー開拓のチェックリスト
最後に、商談前に自分でたどれる順番でまとめます。次の3つが揃えば、試食までの距離は確実に縮まります。
- 商談資料が、バイヤーの3つの条件(売れる・安定供給・安全な取引先)にちゃんと答えているか
- 展示会後1週間以内のサンプル送付、その翌週の電話、という導線が決まっているか
- 会社案内が、「この会社と組む理由」をひとことで語れているか
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食品の販路開拓にお悩みの方へ
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