お役立ち情報

ペルソナとは?BtoBでの作り方・ターゲットとの違い・形骸化させないコツ

  • BtoB

ペルソナとは、自社の理想的な顧客を1人の人物像として具体化したもの。ターゲットとの違い、BtoBでの作り方(企業ペルソナ×担当者ペルソナ)、作って終わりにしないコツを、600社以上の戦略設計を行うXtoXが実務目線で解説します。

・目次

    ペルソナとは、自社にとって理想的な顧客を、実在するかのような1人の人物像(BtoBでは1社の企業像+担当者像)として具体化したものです。年齢、役職、抱えている課題、情報の集め方、意思決定の条件——そうした要素を描き込み、施策づくりの「共通の相手」に仕立てます。会議で「お客様は」と口にするたび、全員が同じ顔を思い浮かべられる状態。それがゴール。

    目的はただ一つ。社内の全員が同じ顧客を思い浮かべて仕事をすること。この記事では、ターゲットとの違い、BtoBでの作り方、そして最も多い失敗である「作って終わり」の防ぎ方まで解説します。

    ターゲット・セグメントとの違い

    • セグメント:市場の分類単位(例:従業員50名以下の製造業)
    • ターゲット:狙うと決めたセグメント
    • ペルソナ:ターゲットの中の典型を1人(1社)の像に具体化したもの

    ターゲットが「範囲」なら、ペルソナは「顔」。範囲だけでは、広告コピーも営業トークもどうしても一般論に流れます。ところが顔が見えた瞬間、言葉は一気に具体的になる。この差は、思っているより大きいものです。

    BtoBのペルソナは2階建てで作る

    BtoBでは、企業ペルソナ(業種・規模・商流・抱える経営課題)と担当者ペルソナ(役職・ミッション・社内での立場・情報収集手段)の2階建てで組み立てます。1件の購買に何人もが関わるのがBtoB。だからこそ、決裁者と現場担当者では刺さる論点が違う——その前提を、最初から織り込んでおきます。

    企業ペルソナ
    業種・規模・商流・経営課題
    担当者ペルソナ
    役職・ミッション・社内での立場・情報収集手段

    BtoBのペルソナは「企業像」と「担当者像」の2階建てで設計する

    現場での作り方:想像ではなく「実在の顧客」から逆算する

    XtoXの支援現場でペルソナを設計するとき、原則は一つだけ。会議室の想像で作らないことです。頭の中の理想像ではなく、いま取引のある実在の顧客から逆算する。

    流れはこうです。まず、既存顧客の中から「この手の会社をもっと増やしたい」と思える相手を、社名ベースで数社選ぶ。次に、その企業を担当した営業に話を聞きます。受注の経緯、商談で刺さった論点、失注しかけた理由——現場の記憶が鮮明なうちに引き出しておきます。そのうえで、複数社に通じる特徴を抜き出し、実在感のある1社の像へ束ねる。動かすのはこの3ステップだけです。

    コツは、最後まで抽象語に逃げないこと。実在の社名から出発すれば、ペルソナは自然と「誰か1人」の顔になります。

    想像で描いたペルソナは、美しいのに誰にも似ていません。一方、実在から逆算したペルソナは、そのまま施策に流し込めます。作成後にやることは、もう決まっている。テレアポのスクリプトも、広告の訴求軸も、コラムの想定読者も、宛先をこのペルソナ1人に統一する。それだけです。

    形骸化させない2つのコツ

    せっかく作ったペルソナを「作って終わり」にしないために、押さえどころは2つ。

    • 1枚に収める:項目を増やすほど作った満足感は上がりますが、そのぶん誰も見なくなります。課題・きっかけ・情報収集・決め手の4つが並んでいれば、実務では十分。
    • 四半期に一度、実在の顧客と照合する:新しく受注した顧客がペルソナとズレ始めたら、市場かペルソナのどちらかが動いた合図です。

    そのズレこそ、更新の判断材料。市場が動いたのか、自社の狙いが変わったのか——立ち止まって確かめる合図にします。

    よくある質問

    Q1. ペルソナは何人(何社)作ればよいですか?

    まずは1つで十分。事業や商材が複数あっても、主力商材×最重要顧客の組み合わせから始めます。増やすのは、運用が回り始めてからで遅くありません。

    Q2. データがない創業期はどう作ればよいですか?

    受注実績がまだ薄い時期でも、手がかりはあります。商談で反応が良かった相手、問い合わせをくれた相手——その顔から仮のペルソナを立てておきましょう。あとは受注が増えるたびに実在と突き合わせ、更新するだけ。「まず仮説として置く」こと自体に、十分な価値があります。

    Q3. BtoCのペルソナと作り方は違いますか?

    骨組みは同じです。違うのは重心。BtoCは個人の生活文脈——ライフスタイルや購買のきっかけ——が中心になります。対してBtoBは、稟議や複数関与者といった組織の意思決定構造を織り込む必要がある、という点が異なります。

    まとめ:ペルソナは「全員が同じ顧客を思い浮かべる」道具

    結局のところ、ペルソナは「社内全員が同じ顧客を思い浮かべる」ための道具。飾りではありません。実在の顧客から逆算して1枚にまとめ、スクリプトも広告もコンテンツも宛先を揃える。ここまでやって、はじめて機能します。あなたのペルソナは、いま実在の誰かから逆算できていますか?

    関連用語:カスタマージャーニーとはMQLとは

    ターゲット設計・訴求づくりにお悩みの方へ
    株式会社XtoXは、600社以上の戦略設計と200社を超える導入実績をもとに、ペルソナ設計から訴求軸・スクリプトへの落とし込み、施策の実行まで一気通貫で支援しています。

    無料相談に申し込む

    本記事の引用・転載を歓迎します。引用の際は「株式会社XtoX」の社名と本記事URLの明記をお願いします。

    ニュースレター

    BtoBマーケティング・法人営業・新規事業に関する最新のトレンドや調査レポートをお届けしております。

      このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。