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成約率とは|計算式と目安、上げる前に決める商談の数え方

  • BtoB
監修
中尾 大也
株式会社XtoX 代表取締役社長 中尾 大也

大阪府出身。幼少期に祖父が経営する建設会社の廃業を経験し、企業存続と経営の本質に関心を持つ。新卒入社したベンチャー企業では初月にトップマーケティング賞を受賞。その後、大阪支社のコンサルティング責任者として事業拡大を牽引し、社員40名から300名規模への成長と東証グロース上場に貢献。上場後はグループ企業の執行役員を歴任。2023年に株式会社XtoXを創業し、中小企業のセールス・マーケティング支援に従事。

大阪府出身。幼少期に祖父が経営する建設会社の廃業を経験し、企業存続と経営の本質に関心を持つ。新卒入社したベンチャー企業では初月にトップマーケティング賞を受賞。その後、大阪支社のコンサルティング責任者として事業拡大を牽引し、社員40名から300名規模への成長と東証グロース上場に貢献。上場後はグループ企業の執行役員を歴任。2023年に株式会社XtoXを創業し、中小企業のセールス・マーケティング支援に従事。

成約率とは商談のうち受注に至った割合のこと。計算式と20〜50%という目安、そして多くの解説が素通りする「何を商談と数えるか」の決め方・測り方の運用まで、600社以上の戦略設計を行うXtoXが解説します。

・目次

    営業会議で成約率の報告を聞いていると、おかしなことが起きます。同じ商材を売っている2人の営業のうち、1人は40%、もう1人は18%。数字だけ見れば前者が優秀です。ところが受注の件数を数えると、18%の営業のほうが多い月がある。こうした食い違いの正体は、たいてい能力の差より手前にあります。2人が「商談」と数えている範囲そのものがずれているのです。

    同じようなことは、会社どうしの比べ方でも起きます。ネットで調べた平均より自社が低いと落ち込み、高いと安心する。ですが、よその会社が何を商談と数えているかは、外からは分かりません。分からないもの同士を比べても、出てくるのは根拠のない安心か、根拠のない焦りだけです。

    成約率は、計算式そのものは掛け算と割り算だけの簡単な指標です。難しいのは、分母に何を入れるかを決めるところです。ここでは、成約率の定義と計算式、公開されている目安の数字を押さえたうえで、多くの解説が素通りしている「何を商談と数えるか」の決め方まで踏み込みます。600社以上の戦略設計を行ってきた私たちが、支援の現場で実際に使っている数え方の基準もそのままお見せします。

    成約率とは商談のうち受注に至った割合のこと

    成約率とは、商談を行った案件のうち、受注(成約)に至った案件の割合のことです。営業活動の質を測る代表的な指標で、契約率と呼ばれることもあります。50件の商談から10件受注すれば、成約率は20%です。商談の件数をこなしていても受注がなければ売上は増えませんから、成約率は「商談という時間の使い方が成果につながっているか」を示す数字だと言えます。

    似た言葉に受注率があります。実務ではほぼ同じ意味で使われますが、会社によっては起点を分けて運用します。商談の実施を起点にするのが成約率、見積の提出を起点にするのが受注率、という分け方です。この整理を採る場合、商談はしたが見積まで進まなかった案件は、成約率の分母には入り、受注率の分母には入りません。言葉の使い分けそのものに正解はなく、大事なのは社内でどちらの意味で使っているかを揃えることです。受注率という言葉の位置づけは受注率とは?意味と使い方をわかりやすく解説で扱っています。

    成約率の計算式

    成約率の計算式は次のとおりです。

    成約率の計算式
    計算式 成約率(%)= 成約件数 ÷ 商談件数 × 100
    1か月の商談が50件、受注が10件 → 10 ÷ 50 × 100 = 20%

    分子の「成約件数」で迷う会社は少ないと思います。契約書が交わされたか、発注書が届いたか。事実がはっきりしているからです。問題は分母です。初回の挨拶訪問は商談に数えるのか。電話で15分話しただけの案件はどうか。この線引きが人によって違うと、同じ計算式を使っていても、出てくる成約率は別の指標になります。この記事の後半は、ほとんどをこの分母の話にあてます。

    商談化率・受注率との位置関係

    成約率は、リード獲得から受注までの流れの一部分を切り取った指標です。前後の指標と並べると、自分がどこを測っているのかがはっきりします。

    起点で分ける3つの率
    指標 計算 何の良し悪しが出るか
    商談化率 商談数 ÷ リード数 リードの質と初期対応
    成約率 成約数 ÷ 商談数 商談の進め方
    受注率 受注数 ÷ 見積提出数 条件・価格の詰め

    成約率が低いという結論だけでは、打ち手は決まりません。商談化率が高くて成約率が低いなら、質の低い商談まで無理に作っている可能性があります。逆に商談化率が低くて成約率が高いなら、確度の高い案件しか商談にしていないだけかもしれません。前段の商談化率については商談化率とはで解説しています。

    成約率の目安は20〜50%、ただしそのまま比べない

    公開されている情報では、商談からの成約率は業界差を含めておおむね20〜50%の範囲、平均的には30%前後という数字がよく示されます。3件の商談で1件決まれば平均並み、2件に1件決まればかなり高い、という肌感覚です。

    ただし、この目安を自社の数字と直接比べるのは危険です。理由は2つあります。1つは商材の性質です。単価が低くその場で決まりやすい商材と、稟議に半年かかる商材では、同じ営業力でも出る数字がまったく違います。もう1つが、ここまで繰り返している分母の定義です。挨拶訪問まで商談に数える会社の30%と、決裁者が同席した面談だけを数える会社の30%は、別の数字です。公開されている平均値は、数え方のちがう数字の寄せあつめですから、自社が上か下かを判定する物差しには使えません。

    では目安は何の役に立つのか。使い道は2つに絞るのが実務的です。1つは、極端な外れ値の検知です。自社の成約率が5%を切っているなら、平均とくらべるまでもなく、商談の作り方か進め方のどこかが壊れていると判断できます。もう1つは、自社の過去との比較の出発点です。意味のある比較対象は、定義を揃えて測った先月・先四半期の自社だけです。なお、目安の数字を社内資料などで引用するときは、その調査がどの範囲を商談と数えているか、出どころとあわせて書き添えておくと、あとで数字がひとり歩きせずに済みます。

    幅がどこから生まれるかを知っておく

    20〜50%というのは、かなり広い幅です。この幅がどこから生まれるのかを知っておくと、自社の数字を見るときの落ち着きが変わります。効いている要素はおおむね3つです。1つめは単価と検討にかかる時間の長さで、その場で決められる金額の商材は高く出やすく、稟議を何人も通す商材は低く出やすくなります。2つめは相見積もりの有無です。必ず3社で比べられる業界なら、全員の実力が同じでも計算上の上限は3分の1に近づいていきます。3つめは商談に上げるまでの絞り込みの強さで、来た問い合わせを全部商談にする会社は低く、選んでから会う会社は高く出ます。

    つまり成約率の高い低いには、営業のうまさ以外の要素がいくつも混ざっています。だからこそ、外の数字と比べて一喜一憂するより、この3つの条件が変わらない自社の中で、先月より良くなったかどうかを見るほうが、はるかに多くのことが分かります。

    XtoXの現場から

    支援先のある会社では、営業2人の成約率が40%と18%で、評価に差がついていました。ところが商談の数え方を確認すると、40%の営業は「見積を出した案件」だけを商談として報告し、18%の営業は「初回の顔合わせ」から数えていました。定義を「予算と時期の言質が取れた面談から」に揃えて数え直したところ、3か月後には2人の差は6ポイントまで縮みました。差の大半を作っていたのは、数え方のほうでした。

    同じ会社でも成約率が人によって違って見える理由

    成約率という指標には、構造的な弱点があります。分子は契約という動かない事実で決まるのに、分母は「これは商談だった」という各自の申告で決まることです。申告に依存する数字は、悪意がなくても人によってずれます。慎重な営業は確度の低い面談を商談に数えて自分の成約率を低く見せ、要領のいい営業は決まりそうな案件だけを商談として報告します。極端な場合、決まるかどうか分からない案件を報告せずに手元に置いておき、決まってから商談として登録する営業も出てきます。こうなると成約率が測っているのは営業活動の質より、むしろ報告の癖です。

    この弱点への対処として、報告のモラルに訴えても長続きしません。効くのは、商談かどうかの判定から本人の判断をなくすことです。判定に使えるのは、誰が見ても同じ答えになる事実だけです。次の章で、その基準の作り方を具体的に示します。

    何を商談と数えるかを先に決める

    私たちは支援先で商談管理の仕組みを作るとき、案件の確度を担当者の手応えでは決めさせません。使うのは2つの事実だけです。1つはお客様の言質。予算がある、この時期に決める、この条件なら進める、といったお客様自身の発言です。もう1つは期日。次の打ち合わせの日付、回答をもらう日付が具体的に決まっているかです。手応えは人によって甘辛が出ますが、言質と期日は議事録を見れば誰でも同じ判定になります。

    成約率の分母にも、この2つをそのまま使います。私たちが推奨している判定文は1つだけです。

    商談として数える基準(判定文)
    課題・予算・時期のいずれかについてお客様の発言(言質)が記録に残っており、かつ、次に会う日付または返事をもらう日付が決まった面談を、商談として数える。どちらか一方でも欠けた面談は、商談前の接触として数える。

    この基準を入れたとき、最初に起きるのは分母の減少です。挨拶訪問や情報交換だけの面談が商談から外れるため、分母が2〜3割減り、成約率の見かけは上がります。大事なのはその後で、外れた面談が消えるわけではないという点です。商談前の接触として別の箱で数え続けます。すると「接触から商談に上がる率」という新しい指標が手に入り、営業の前半戦がどれだけ機能しているかが初めて見えるようになります。

    言質を商談の中で取りにいく動きは、テストクロージングと呼ばれる確認の技術とも重なります。位置づけはテストクロージングとは?意味と使い方をわかりやすく解説を参照してください。

    XtoXの現場から

    この基準を入れた直後の四半期は、覚悟が要ります。ある支援先では、それまで35%と報告されていた成約率が、数え直した初月に52%へ跳ね、代わりに商談件数が月24件から14件に減りました。数字がきれいになったわけではありません。いままで商談と呼んでいたものの4割が、商談前の接触だったと分かっただけです。ただ、この14件を母数にした売上予測は、翌四半期からほとんど外れなくなりました。

    商談化率と隣の列に置いて、分母いじりを見抜く

    成約率には、もう1つ知られた落とし穴があります。分母を絞れば、営業活動を何も変えなくても上がることです。確度の低い案件を商談にしなければ、成約率は上がります。そして受注の件数は減ります。成約率の改善が目標になった組織では、この操作が無自覚に起きます。

    私たちが支援先の月次レポートで使っている防ぎ方は単純で、成約率を単独の数字として報告させないことです。商談化率と成約率を同じ表の隣り合う列に置き、受注件数の列を右端に足します。この3つを1行で見ると、分母いじりは隠せません。成約率だけが上がって商談化率と受注件数が下がる月は、営業が良くなった月ではありません。商談の入口が狭くなった月です。3つが同時に読める形にしておくことが、指標を操作から守る一番安い方法です。

    月次レポートの並べ方(読み方の例)
    パターン 商談化率 × 成約率 × 受注件数 読み方 次の一手
    健全な改善 横ばい × 上昇 × 増加 商談の進め方が良くなった 要因を型にして共有
    分母いじり 低下 × 上昇 × 減少 入口を狭くしただけ 商談の基準を再確認
    入口の劣化 上昇 × 低下 × 横ばい 質の低い商談が増えた リードの条件を見直す

    成約率を上げる方法は2つに分けて考える

    成約率を上げる方法として世の中で紹介されているものは、ヒアリングの強化、プロセスの可視化、営業の標準化、クロージング技術と数が多く、どれから手を付けるべきか迷いやすい状態です。整理のコツは、打ち手を「分母の質を上げるもの」と「分子への転換を上げるもの」の2つの系統に分けることです。どちらの系統が自社の課題かを先に決めれば、選ぶべき打ち手は数個に絞られます。

    系統1|分母の質を上げる(商談に入る前)

    商談化率が高いのに成約率が低い会社は、こちらが先です。決まる見込みの薄い相手との商談を減らし、決まりうる相手との商談に時間を寄せます。具体的には、過去1年の受注案件に共通する条件を3つ書き出し、その条件を満たすリードから優先的に商談を組むことです。業種、従業員規模、問い合わせの経路、どれでも構いません。事実として共通しているものを使います。あわせて、前章の判定文で商談の入口をそろえておけば、質の低い面談が分母に混ざって成約率を薄めることも防げます。

    系統2|分子への転換を上げる(商談の中)

    商談化率が普通で成約率だけが低い会社は、商談の中身の問題です。ここで効くのは話術より、面談の終わり方を変えることです。私たちが支援先の商談に同席していて、決まらない商談に共通しているのは「検討します」で終わり、次の日付がないまま解散していることです。逆に決まる商談は、その場で次の一歩が日付つきで決まっています。資料を送る日、社内で確認してもらう日、次に会う日。商談の最後の5分を「次にいつ、何をするか」の合意に使うだけで、案件が宙に浮く数は目に見えて減ります。これは前章の言質と期日を、測る基準としてだけでなく、取りにいく目標として使うということでもあります。

    言い方は難しく考えなくてかまいません。「本日の内容を持ち帰っていただくとして、社内で共有いただけそうなのはいつ頃でしょうか」「では、その翌週の火曜か水曜に、結果を伺うお時間を15分いただけますか」。この2つを聞くだけです。日付が決まれば案件は生きていますし、どうしても決まらないなら、その理由の中に本当の懸念が隠れています。どちらに転んでも、次にやることがはっきりします。

    商談の締め方そのものの技術はクロージングとは?意味と使い方をわかりやすく解説で、商談前の仕込みは商談準備のやり方で扱っています。あわせて読むと、この系統の打ち手が一続きになります。

    XtoXの現場から

    系統の見立てを誤ると、努力が空回りします。ある支援先は成約率18%を上げるために、半年かけてロールプレイ研修を重ねていました。ところが数字を分解すると、商談化率が異常に高く、資料請求しただけの相手まで全件商談化していました。打ち手を研修から商談化の条件づくりに切り替え、言質のあるリードだけを商談に上げる運用へ変えたところ、商談件数は月3割減りましたが、受注件数は変わらず、営業1人あたりの移動時間が週4時間浮きました。

    成約率が低いときの切り分け手順

    成約率が目標を下回ったとき、原因の探し方には順番があります。いきなり営業のスキルを疑う前に、測り方から順に確かめるのが早道です。第一に、分母の定義がそろっているか。人によって数え方が違うなら、まず判定文をそろえます。数字が信用できない状態で打ち手を選んでも当たりません。第二に、失注した商談がどの段階で止まったか。初回で消えるのか、提案後に消えるのか、見積後に消えるのか。止まる場所が初回に偏るならターゲットの問題、提案後なら提案内容、見積後なら価格と条件の問題です。第三に、そこまで確かめてはじめて、個人のスキル差を見ます。段階別の止まり方を営業ごとに並べると、誰がどの場面でつまずいているかは数字が教えてくれます。教える内容を場面まで絞れるので、研修も練習も短くて済みます。練習の組み方は営業ロープレの設計が参考になります。

    段階別の記録を始めるとき、失注の理由まで完璧に取ろうとすると続きません。おすすめは、聞くことを1つに絞ることです。断りの連絡をもらったら、「差し支えなければ、最後はどこで見送りと決まったのか教えていただけますか」とだけ伺います。価格なのか、時期なのか、他社なのか、社内が通らなかったのか。答えの言葉をそのまま記録に残せば、3か月もすると止まる場所の偏りがはっきり浮かびます。理由を分類する立派な仕組みは、偏りが見えてから作れば十分です。

    明日から始める3つの手順

    ここまでの内容を、いきなり全部やる必要はありません。順番に3つだけ動かせば、来月には数字の見え方が変わります。

    ・1週目=商談の判定文を1つ書き、営業全員で読み合わせる。過去の案件を10件ほど当てはめて、判定が割れないかを確かめます。
    ・2週目=いまの案件一覧を判定文で数え直す。商談と、商談前の接触に分けるだけです。成約率がここで一度動きますが、それは正しい動きです。
    ・3週目以降=月次の表に商談化率と受注件数の列を足し、3つを並べて読む会議に変える。会議の議題は「率が下がった理由」より「どの段階で止まった案件を動かすか」に寄せます。

    道具はスプレッドシートで足ります。SFAなどの仕組みを入れる判断は、この運用が3か月回ってからのほうが、要件を間違えません。

    成約率の運用チェックリスト(7項目)

    成約率を実務で使える指標にするための確認項目です。上から順に潰してください。

    成約率の運用チェックリスト(7項目)
    □ 「商談」と数える条件が判定文として文章になっている
    □ 判定に使うのは言質と期日という事実だけで、手応えを使っていない
    □ 商談に満たない面談を「商談前の接触」として別に数えている
    □ 成約率・商談化率・受注件数を同じ表で見ている
    □ 良し悪しの物差しを自社の前期比に置いている(他社平均で判定しない)
    □ 失注を段階別に記録し、止まる場所を月1回見ている
    □ 商談の最後に「次の日付」を決める運用が全員に徹底されている

    よくある質問

    成約率の平均はどのくらいですか?

    公開情報では商談からの成約率は20〜50%、平均30%前後とされることが多いです。ただし各社の「商談」の定義が異なる数字の集計なので、自社との比較には向きません。判定文で定義を固定した自社の前期比を物差しにしてください。

    成約率と受注率はどう違いますか?

    実務ではほぼ同義で使われます。分けて運用する場合は、商談の実施を起点とするのが成約率、見積の提出を起点とするのが受注率です。どちらの言葉を使うかより、社内で起点の定義を1つに揃えることが大切です。

    成約率はどこまで上げれば良いですか?

    上限を追う性質の指標とは考えないでください。成約率は分母を絞れば動かせてしまうため、単独の目標にすると受注件数を犠牲にする動きを誘発します。受注件数と商談化率をセットにし、3つが同時に良くなる状態を目標にしてください。

    商談の定義は途中で変えても良いですか?

    変えて構いませんが、変えた月をメモに残し、前と後の数字をつなげて比べないことが条件です。定義変更の月は成約率が段差のように動きます。段差を営業力の変化と読み違えると、以後の判断がすべて狂います。

    まとめ|成約率は数え方を決めた会社だけが使える

    成約率は、成約件数を商談件数で割るだけの簡単な指標です。目安は20〜50%とされますが、その数字を意味のあるものにできるかどうかは、計算の前にあります。何を商談と数えるかを言質と期日の判定文で固定し、商談化率と受注件数を隣に並べ、自社の前期と比べる。この3つがそろってはじめて、成約率は打ち手を選ぶ根拠になります。逆にいえば、数え方を決めないまま成約率を上げようとする施策は、動く土台の上で背比べをしているようなものです。まず数え方から。順番はそれだけです。

    最後にひとつだけ付け加えると、数え方を決める作業は、営業のみなさんを縛るための話ではないという点です。むしろ逆です。あいまいな数字で評価されるつらさから抜けられますし、がんばりが数字にそのまま出るようになります。うまくいかない月も、どこでつまずいたかが見えるので、責められる前に助けてもらえるようになります。数字は人を追い込む道具にもなれば、人を守る道具にもなります。実際、私たちが支援に入った会社で長く続いているのは、数字を詰める会議より、数字で助け合う会議のほうです。どちらになるかを分けるのは、数え方をみんなで決めたかどうか、それだけです。

    XtoXは、600社以上の戦略設計と200社を超える導入支援のなかで、商談の判定基準づくりと営業数字の運用設計を支援しています。自社の商談をどこから数えるか、成約率・商談化率・受注件数の月次表をどう組むか。無料相談で現状の数え方をうかがったうえで、判定文の初稿までその場でご提案します。

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